何もない

人が、苦しいとかは今は知らない。知っても、知らない。私は、私は、って私の事ばかりの人にはうんざりするが私が一番そういう奴なんだった。私は私を見て絶望するだけでだから私は私を見なかった。毎日泣いて過ごせっていうのか、問題を解決するには問題を見ろとか言われて、その問題は解決することもないのに。いつも何かの所為にしてって、私はその言葉の意味が分からなかったし話の通じない人の言葉は自分には届かないって思ってた。そうして知らない人の言葉をぼんやり聞いて拒否してた。こういう、ぐだぐだとした、宛先のないメールをよく打った。そのメールは当時仲の良かった友達に一斉送信されて、いつも返事は無かった。

私は人間に生まれた。人間に生まれて、脳の信号が手を動かしてこうやって文章を作れる。五体満足で、楽しくお喋りも出来て…脳に異常が無かった時、私はガッカリした。何かが、おかしければ、私がおかしい理由になるのに、私は、おかしいのに、おかしくないらしい。そのおかしさは、どこから生まれて、私をどうおかしくさせているのか。今服用している薬を私は信じていない。おかしさは、問題は、解決しない。一生。私は、毎日逃げている。これからという言葉がすごく怖い。これからがある。これから、これから、これから、毎日、毎日、やってくる。それでまた私は人の家に逃げ込もうと決めたところだった。

私は私を気に入っていて、ぬいぐるみみたいに可愛くて、可愛いお洋服を着せて、今は太っていて全部着れなくなって、それで、絵が描けて、それは良い絵で、文章が書けて、結構良い文章で、写真に写る私は美しくて、茶目っ気があって人懐っこくて。知らんけど。本当に…知らんけど…。

それで、今、泣いていた。というか、泣かされて、現実は目の前に立ち続けていて私はそこに責任を持ちたくない。私はふるいにかけられて落ちていく人間だ。そういう人はたくさんいる。そのうちの一人で、私だけが苦しいわけじゃない事も分かっている。だけど今は他人の事なんか分からない。自分の事だって分かりたくないし、出来るだけ考えないようにしてきた。最近は特に。

私はいつ死んでもいい。特別好いている人がいて、その人の為に人生を捧げたいけれど叶わないのなら死んでもいいと思っている。これから、は無い。私にはこれからは無い。その人の為にご飯を作って、その人の為に洗濯と掃除をして、モルモットのプータローがいて、それの世話をする。それが私のやりたい人生だ。それ以外の事をする気はないし、仕事も、もう出来ないと思っている。私には出来る事がとても少ないから、出来る嬉しい事をしたいって思ってて、それが、人の為に生きるって事。この独白はとてもしょうもないし、意味も無い。もっと面白い事が書きたい。

私は許されるまでぶらぶらとストレスがかからないところを歩き続けるつもりだ。そうして元の鞘に戻るだけ。今はそれが難しくてぶらぶらするしかない。何も考えず、何もせず、飯を食って、糞をする。